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尿素窒素、血清クレアチニン、eGFR

尿素窒素・クレアチニン・eGFRとは|健診で腎機能低下を指摘された方へ|京都市東山区・南区の内科

尿素窒素・血清クレアチニン・eGFRとは

健康診断や人間ドック、血液検査で「尿素窒素が高い」「BUNが高い」「血清クレアチニンが高い」「Crが高い」「eGFRが低い」と指摘されると、腎臓の働きが心配になる方は少なくありません。

尿素窒素、血清クレアチニン、eGFRは、腎機能低下や慢性腎臓病、CKDを評価するときに重要な検査です。ただし、1回の検査結果だけで病気が確定するわけではありません。脱水、食事、筋肉量、年齢、薬剤、発熱や体調不良などでも数値が変動することがあります。

大切なポイント
尿素窒素、クレアチニン、eGFRの異常は、放置してよいという意味ではありません。一方で、1回の結果だけで過度に不安になる必要もありません。過去の検査結果、尿検査、血圧、糖尿病や高血圧の有無などを合わせて判断することが大切です。

尿素窒素・クレアチニン・eGFRの違い

検査項目 何を見ている検査か 異常時に考えること 注意点
尿素窒素
BUN
たんぱく質が体内で分解された後にできる老廃物の量を見ます。 脱水、たんぱく質摂取量の影響、消化管出血、腎機能低下、発熱や感染症などを考えます。 腎機能だけでなく、食事、脱水、体調の影響を受けやすい検査です。
血清クレアチニン
Cr
筋肉で作られる老廃物で、主に腎臓から排泄されます。 腎機能低下、脱水、薬剤の影響、急性腎障害、慢性腎臓病などを考えます。 筋肉量の影響を受けます。高齢者や筋肉量が少ない方では、クレアチニンが目立って高くなくても腎機能が低下している場合があります。
eGFR クレアチニン、年齢、性別などから推算した腎臓の働きの目安です。 数値が低いほど腎機能低下を疑います。慢性腎臓病、CKDの評価にも使われます。 一時的な変動もあるため、尿蛋白、尿潜血、尿アルブミン、過去の検査結果と合わせて判断します。

異常値の一般的な目安

基準値は検査機関、年齢、性別、筋肉量、体格によって異なります。以下は患者さん向けの一般的な目安であり、最終的な判断は医師が診察や検査結果を踏まえて行います。

項目 一般的な目安 考え方
尿素窒素が高い場合 一般に20mg/dLを超える場合に高値とされることがあります 脱水、たんぱく質摂取量、発熱、消化管出血、腎機能低下などを考えます。検査機関により基準値は異なります。
クレアチニンが高い場合 検査機関の基準値を超える場合 腎機能低下の可能性があります。筋肉量、年齢、性別も考慮します。
eGFRが60未満の場合 腎機能低下を疑う目安 3か月以上続く場合、慢性腎臓病、CKDが疑われます。尿蛋白や尿アルブミンの有無も重要です。
eGFRが45未満の場合 中等度以上の腎機能低下を疑う目安 健診後の医療機関受診を検討する重要な目安です。経過、尿蛋白、糖尿病、高血圧、薬剤の影響などを確認します。
eGFRが30未満の場合 高度な腎機能低下を疑う目安 腎臓専門医や総合病院での評価が必要になることがあります。
CKD、慢性腎臓病について
CKDは、尿蛋白、尿アルブミン、血尿、画像異常など腎障害を示す所見、またはeGFR 60未満の状態が3か月以上続く場合に診断されます。CKDの重症度は、eGFRだけでなく、原因疾患、GFR区分、尿蛋白・尿アルブミン区分を合わせて評価します。

尿素窒素、BUNが高くなる原因

尿素窒素は、腎機能だけでなく、脱水や食事、体調の影響を受けやすい検査です。尿素窒素が高いからといって、すぐに腎臓の病気と決まるわけではありません。

  • 脱水、水分不足
  • たんぱく質摂取量の影響
  • 消化管出血
  • 腎機能低下
  • 発熱、感染症、体調不良
  • 一部の薬剤の影響

特に、暑い時期、発熱、下痢、食欲不振、利尿薬の使用中などでは、脱水の影響で尿素窒素が上がることがあります。

血清クレアチニン、Crが高くなる原因

クレアチニンは筋肉で作られ、主に腎臓から排泄される老廃物です。腎機能が低下すると上昇しやすくなります。

  • 腎機能低下
  • 加齢
  • 筋肉量が多い人
  • 脱水
  • 薬剤の影響
  • 急性腎障害
  • 慢性腎臓病、CKD
高齢者では注意が必要です
クレアチニンは筋肉量の影響を受けます。高齢者や筋肉量が少ない方では、クレアチニンが正常範囲でもeGFRが低下している場合があります。そのため、クレアチニンだけでなくeGFRも確認することが大切です。

eGFRが重要な理由

eGFRは、血清クレアチニン、年齢、性別などから推算される腎機能の目安です。腎臓が老廃物を排泄する力を大まかに見るために使われます。

  • eGFRは腎臓が老廃物を排泄する力の目安です
  • 数値が低いほど腎機能低下を疑います
  • 高齢になると低下しやすくなります
  • 高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病と関連します
  • 腎機能低下は心血管疾患のリスクとも関連します

特に、糖尿病、高血圧、脂質異常症がある方では、腎臓だけでなく心臓や血管の病気の予防という面からも、腎機能の確認が重要です。

関連する病気・状態

病気・状態 関係する検査異常 受診の目安
慢性腎臓病、CKD eGFR低下、クレアチニン上昇、尿蛋白、尿アルブミン eGFR 60未満が続く場合や尿蛋白がある場合は相談が必要です。
糖尿病性腎症 尿アルブミン、尿蛋白、eGFR低下 糖尿病がある方は、定期的な腎機能と尿検査が重要です。
高血圧性腎障害・腎硬化症 eGFR低下、尿蛋白 高血圧がある方で腎機能低下を指摘された場合は確認が必要です。
脱水 尿素窒素上昇、クレアチニン上昇 発熱、下痢、食欲不振、尿量低下がある場合は早めに相談してください。
急性腎障害 急なクレアチニン上昇、尿量低下 急激な悪化、尿量低下、強いだるさがある場合は早めの評価が必要です。
尿路閉塞 クレアチニン上昇、eGFR低下 排尿困難、尿が出にくい、背中の痛みなどがある場合は注意が必要です。
心不全 腎機能低下、尿量変化 むくみ、息切れ、体重増加がある場合は循環器を含めた評価が必要です。
薬剤性腎障害 クレアチニン上昇、eGFR低下 市販薬、痛み止め、サプリメントを含め、使用中の薬を医師に伝えてください。

内科で相談した方がよいケース

  • eGFRが60未満と指摘された
  • eGFRが45未満と指摘された
  • クレアチニンが高いと言われた
  • 尿蛋白や尿潜血も指摘されている
  • 糖尿病、高血圧、脂質異常症がある
  • むくみがある
  • 尿量が減った
  • 息切れ、だるさ、食欲低下がある
  • 腎機能の低下が以前より進んでいる
  • 薬を飲んでいて腎機能が心配

尿検査で異常を指摘された方は、関連ページの尿蛋白とは尿潜血とは尿糖とはも参考になります。

内科クリニックで行う検査・診察の流れ

内科では、検査結果だけでなく、体調、薬の内容、生活習慣病の有無、過去の検査結果を確認しながら評価します。

  • 問診
  • 血圧測定
  • 血液検査
  • 尿検査
  • 尿蛋白、尿潜血、尿アルブミンなどの確認
  • 糖尿病、高血圧、脂質異常症の評価
  • 必要に応じて腎臓専門医や総合病院へ紹介
すべての方に精密検査が必要なわけではありません
再検査や精密検査が必要かどうかは、数値の程度、以前からの変化、尿蛋白の有無、糖尿病や高血圧などの合併症、症状の有無を踏まえて判断します。

腎機能低下を指摘された方へのメッセージ

腎機能低下は、初期には自覚症状が少ないことがあります。そのため、健康診断や人間ドックでの指摘は、早めに体の状態を確認する大切な機会です。特に、尿蛋白、高血圧、糖尿病を伴う場合は注意が必要です。自己判断で薬を中止したり、市販薬やサプリメントを続けたりせず、医師に相談してください。過度に不安になる必要はありませんが、放置せず、必要に応じて再検査を受けることが大切です。京都市東山区・南区周辺で健診異常、腎機能低下、慢性腎臓病、CKDが心配な方は、是非、いとう内科クリニックにご相談ください。

よくある質問 Q &A

Q1 尿素窒素が高いと腎臓が悪いということですか?

尿素窒素が高い場合、腎機能低下の可能性はありますが、それだけで腎臓が悪いと決まるわけではありません。脱水、たんぱく質摂取量、発熱、消化管出血などでも上がることがあります。

Q2 クレアチニンが少し高いだけでも受診が必要ですか?

軽度の上昇でも、以前より悪化している場合や、eGFR低下、尿蛋白、糖尿病、高血圧がある場合は相談をおすすめします。

Q3 eGFRが低いと言われました。すぐに透析になりますか?

eGFRが低いからといって、すぐに透析になるとは限りません。数値の程度、変化の速さ、尿蛋白、原因疾患、全身状態を合わせて判断します。

Q4 eGFR 60未満とはどういう意味ですか?

腎臓の働きが低下している可能性を考える目安です。3か月以上続く場合、慢性腎臓病、CKDが疑われます。ただし、尿蛋白や尿アルブミン、原因疾患も合わせて評価します。

Q5 尿蛋白もある場合は注意が必要ですか?

はい。eGFR低下に加えて尿蛋白がある場合は、腎臓の病気が進行するリスクを考える必要があります。尿蛋白の程度や持続性を確認します。

Q6 水分を多く飲めば腎機能は改善しますか?

脱水が原因で一時的に数値が悪化している場合は、水分状態の改善で数値が戻ることがあります。ただし、腎臓病や心不全がある方では水分の取りすぎが問題になることもあります。自己判断は避けてください。

Q7 筋肉量が多いとクレアチニンは高くなりますか?

はい。クレアチニンは筋肉量の影響を受けるため、筋肉量が多い方では高めに出ることがあります。一方で、筋肉量が少ない方では腎機能低下があってもクレアチニンが目立って上がらないことがあります。

Q8 どの診療科を受診すればよいですか?

まずは内科で相談できます。腎機能低下の程度、尿検査異常、糖尿病や高血圧の有無を確認し、必要に応じて腎臓専門医や総合病院へ紹介します。

Q9 市販薬やサプリメントは腎機能に影響しますか?

影響することがあります。痛み止め、漢方薬、サプリメントなども含め、使用しているものは診察時に伝えてください。自己判断で薬を中止するのではなく、医師に相談しましょう。

Q10 再検査までに気をつけることはありますか?

脱水を避け、過度な飲酒や極端な食事を控え、服薬中の薬やサプリメントを整理しておくと診察時に役立ちます。発熱、尿量低下、むくみ、息切れがある場合は早めに相談してください。

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