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心雑音を指摘された方へ|京都の循環器内科

健康診断や人間ドックで「心雑音あり」と指摘され、「心臓に何か重大な病気があるのではないか」「すぐに手術が必要なのだろうか」と心配される方も少なくありません。心雑音とは、心臓の中を流れる血液の流れが変化することで生じる音のことです。心雑音はあくまで一つの「サイン」であり、それ自体が病名ではありません。

心雑音には、治療を必要としない場合もありますが、心臓弁膜症などが背景にある場合もあります。そのため、必要に応じて医療機関での評価が行われます。

まずご確認ください(受診の目安)

健診で心雑音を指摘された場合でも、すぐに重い病気とは限りません。
ただし、以下に当てはまる場合は速やかに医療機関受診を検討してください。

  • 息切れ、胸の痛み、めまい・失神などの症状がある
  • 今回初めて心雑音を指摘された
  • 以前は指摘されていなかった雑音が出現した
  • 医師から精密検査を勧められている

健診で指摘された場合の流れ

一般的には、診察と必要に応じた検査により原因を確認します。

  • 問題のない所見 → 経過観察
  • 軽度の異常 → 定期的なフォロー
  • 治療や専門医療機関での対応が必要

評価の結果に応じて対応が決まります。

心雑音の原因

心雑音が発生する理由は多岐にわたりますが、大きく分けると「心臓の構造に問題がある場合」と「構造には問題がないが血流が速まっている場合」の2つに分類されます。

機能性雑音(無害性雑音)

心臓そのものの形や弁の動きには全く異常がないにもかかわらず、聞こえてくる雑音のことです。以下のような状況では、一時的に血液の流れが速くなるため、健康な方でも心雑音が聴取されることがあります。

  • 高熱が出ているとき
  • 重度の貧血がある場合
  • 甲状腺機能亢進症など、代謝が上がっているとき
  • 成長期のお子さん
  • 妊娠中など、体内の血液量が増加している時期 ・・・・など
器質性雑音(心疾患が関係するもの)

心臓の弁や構造自体に何らかの変化が生じているために発生する雑音です。心臓には血液を一定方向に流すための「弁」がありますが、これがうまく開かなかったり、閉じ切らなかったりすることで血液の乱れ(乱流)が生じます。また、心臓の壁に穴が開いている先天的な疾患が原因となることもあります。これらは適切な診断と経過観察が必要な状態と言えます。

  • 心臓弁膜症(大動脈弁狭窄症など)
  • 先天性心疾患・・・など
加齢に伴う変化

年齢を重ねるにつれて、心臓の弁は少しずつ硬くなったり、動きが悪くなったりすることがあります。経年変化が弁膜症につながっていくことがあります。

主な関連疾患
  • 心臓弁膜症
  • 先天性心疾患
  • 肥大型心筋症
  • 感染性心内膜炎・・・など
当院で行う評価

診察での聴診に加え、必要に応じて以下の検査を組み合わせて行います。当院では特に、心臓の動きをリアルタイムで観察できる心エコー検査を重視しています。

  • 心エコー検査(心臓超音波):弁の動きや血流の状態、心臓の筋肉の厚さを詳細に確認します。※完全予約制(超音波技師が勤務している時のみ)
  • 心電図検査:心肥大の有無や、不整脈が合併していないかを調べます。
  • 胸部X線検査:心臓の大きさや、肺に水が溜まっていないか(心不全の兆候)を確認します。
  • 血液検査:心臓への負担を示す数値(BNP/NT-ProBNPなど)や、甲状腺機能・貧血の有無をチェックします。
治療とフォロー
経過観察 器質性雑音だが、現時点では手術の必要はない」と判断された場合でも、心臓の状態は時間とともに変化することがあります。半年から1年に一度、定期的に心エコー検査を行い、悪化の兆候がないかを確認し続けることが重要です。
薬物療法 心雑音の原因となっている疾患が軽症から中等症の場合、まずは血圧を適切に管理したり、心臓の負担を減らすお薬を服用したりすることで経過を見ます。特に、高血圧症や脂質異常症といった生活習慣病を併発している場合は、それらを包括的に治療することが心臓病の進行を遅らせることに直結します。
高次医療機関への紹介

精密心臓超音波検査やカテーテル検査などが必要と判断した場合。

また心不全のリスクが高いと判断された場合には、手術やカテーテルによる専門的な治療必要になります。

 

よくあるご質問

Q1. 心雑音は放置してもよいですか?

心雑音には、治療を必要としない場合もありますが、心臓弁膜症などの疾患が背景にある場合もあります。
特に、初めて指摘された場合や症状(息切れ・胸痛・失神など)がある場合には、医療機関での評価が検討されます。

Q2. 再検査は必要ですか?

再検査が必要かどうかは、心雑音の性質や症状の有無、診察所見を踏まえて判断されます。
必要に応じて、心エコー検査(心臓超音波検査)などが行われます。

Q3. 症状がなくても受診は必要ですか?

症状がない場合でも、心雑音の原因確認のために評価が行われることがあります。
心臓弁膜症の中には、初期には症状が目立たないものもあるため、健診で指摘された場合には一度評価が検討されます。

Q4. 運動は控えるべきですか?

原因によって異なります。評価が終了するまでは無理のない範囲で過ごし、運動内容については医師の判断に基づいて調整されます。

Q5. 心雑音は薬で治りますか?

原因によって異なります。
貧血や発熱などが原因の場合は改善により雑音が消えることがありますが、心臓の弁の異常など構造的な原因の場合は、薬物療法は主に心臓への負担軽減を目的として行われます。

Q6. 心雑音はどのくらいの割合で病気ですか?

心雑音の中には、問題のない場合も多く含まれますが、年齢や背景によっては心臓弁膜症などが見つかることがあります。
特に成人以降に新たに指摘された場合には、原因確認のための評価が検討されます。

院長より

健診で心雑音を指摘された場合、不安を感じることもあると思われます。心雑音は評価により問題のない場合もありますが、原因に応じた対応が必要となることがあります。

当院では、日本循環器学会認定 循環器専門医および総合内科専門医としての知見を踏まえ診療を行っています。気になる症状や健診結果については、診察時にご相談ください。

※本ページは一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を示すものではありません。

ご相談について

健診結果についてご不安な点がある場合は、外来でご相談いただけます。受診方法や予約については、当院のご案内ページをご確認ください。

 

 

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