生活習慣病について
生活習慣病とは?
生活習慣病はかつて成人病と呼ばれていましたが最近は子供にも認めるようになりました。毎日の生活の中での食事や運動、睡眠、ストレス管理などが原因で起こる病気です。例えば、高血圧や糖尿病、脂質異常症(ししついじょうしょう)、そしてメタボリックシンドロームなどが代表的です。これらの病気は、長い時間をかけてゆっくりと進行し、放置すると心臓や脳、腎臓など、体の大切な部分に深刻なダメージを与えます。
生活習慣病の主な原因について
生活習慣病の原因は、以下のような日常の習慣が大きく関わっています:
- 偏った食事:塩分や脂肪分、糖分が多い食べ物をたくさん食べること。
- 運動不足:体を動かす機会が少なく、エネルギーが余ってしまうこと。
- 喫煙:タバコを吸うと、血管が硬くなり、病気のリスクが上がります。
- 過剰な飲酒:アルコールの取りすぎも体に悪影響を与えます。
- ストレス:心と体に負担をかけすぎると、健康に悪い影響が出ます。
生活習慣病を防ぐために心がけること
生活習慣病は予防がとても大事です。以下のことを心がけることで、病気のリスクを大きく下げることができます:
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バランスの良い食事
栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。特に、野菜や果物、魚を積極的に取り入れることで、体に必要な栄養素をしっかりと補給することができます。塩分を控え、油っこい食べ物や甘いものを控えることも大切です。 -
定期的な運動
1日30分程度の軽い運動を続けるだけでも、体の代謝が上がり、生活習慣病の予防になります。散歩や自転車、ストレッチなど、無理なく続けられる運動を見つけてみましょう。 -
タバコをやめる
禁煙は、健康にとって最も効果的な改善の一つです。喫煙を続けると、血管が傷つき、心臓病や脳卒中のリスクが高まります。 -
適度な飲酒
飲酒をする場合でも、適量を守ることが重要です。アルコールの取りすぎは肝臓に負担をかけるだけでなく、血圧や血糖値の上昇につながります。 -
ストレス管理
ストレスは誰にでもありますが、ためすぎないことが大切です。リラックスできる趣味や、深呼吸、ヨガなどを取り入れて、心の健康も大事にしましょう。
生活習慣病って症状があるんですか?
生活習慣病は「サイレントキラー」とも呼ばれています。というのも、症状がほとんどないまま進行し、気づいた時にはすでに病気が進んでいることが多いからです。例えば、糖尿病では、のどが渇く、体がだるいといった軽い症状しか感じない人もいますが、放っておくと失明や腎臓病、足の壊疽(えそ)など重大な合併症が起こることがあります。また、高血圧や脂質異常症を放置すると、心筋梗塞(しんきんこうそく)や脳卒中(のうそっちゅう)といった命にかかわる病気を引き起こすこともあります。ですから、「ちょっと太ってるけど大丈夫」や「忙しいから運動する時間がない」という考え方は危険です。
生活習慣病から来る病気・疾患
冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)、脳卒中(脳梗塞・脳卒中)、高血圧症、高脂血症(脂質異常症)、糖尿病、慢性腎臓病、肥満症、痛風(高尿酸血症)など多岐にわたります。
当院の治療方針
医学的な根拠に基づいた生活習慣の指導をいたします。生活習慣病の改善は、まず、日常生活の改善から始まることがほとんどです。今までできなかった健康的な生活を継続していくことは、簡単なことではありませんが、日々の経過を患者さんと一緒に二人三脚で歩んでいくことを心がけます。生活習慣病は、自分の体への注意を少し変えるだけで、大きく予防することができる病気です。自分や家族のために、少しずつ生活習慣を見直し、健康的な未来を目指しましょう!
また、冠動脈疾患や脳卒中が疑われたり、重篤な糖尿病など、高度な医療機関での治療が必要な場合には、適切な医療機関をご紹介し、紹介病院と十分な連携を取りながら、治療をすすめていきますので遠慮なくご相談ください。