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健康診断で異常を指摘された方へ

健康診断で異常を指摘された方へ

健康診断で異常を指摘された方へ

健康診断で「異常」の結果が出ると、不安になる方も多いのではないでしょうか。しかし、健康診断の目的は、病気を早期に発見し、予防や適切な治療につなげることにあります。異常が見つかった段階で速やかに対処することで、病気の進行や重症化を防ぐことが可能です。

京都市東山区のいとう内科クリニックでは、循環器内科を中心に、健康診断結果の解釈から精密検査、治療まで幅広く対応しています。総合内科専門医・循環器内科専門医が丁寧に説明し、患者様の健康をサポートします。不安な点はそのままにせず、ぜひ当院にご相談ください。

 

健康診断の結果の種類と見方

健康診断の結果は、「異常なし」から「要治療」までいくつかの判定に分かれています。それぞれの判定内容を正しく理解し、適切な対応を取ることが健康維持の第一歩です。

判定 内容
異常なし(A判定) 健康状態に問題はなく安心できる結果です。この状態を維持するため、バランスの良い食事や適度な運動を心がけましょう。
軽度異常(B判定) 治療は不要ですが、生活習慣の見直しが求められる段階です。特に、血圧やコレステロール値に注意を払い、体調の変化を感じた場合は早めにご相談ください。
要経過観察(C判定) 定期的な確認が必要です。結果に基づいて医師の指示を受け、食生活や運動習慣を改善することが推奨されます。
要精密検査(D判定) 精密検査が必要な場合です。重大な疾患の可能性が否定できないため、早めに医師の診察を受けることをお勧めします。
要治療(E判定) 既に病気が進行している可能性があり、専門的な治療が必要です。速やかに医療機関での対応を始めましょう。

当院では、これらの結果に基づいて専門的な検査や治療プランをご提案します。「D判定」や「E判定」を受けた場合は特に注意が必要です。不安や疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

脂質(コレステロール)の異常について

健康診断で「脂質異常症」と診断された場合、対処を怠ると心血管疾患のリスクが高まる可能性があります。

脂質の主な指標 基準値(A判定)
総コレステロール 140~199㎎/dl
LDLコレステロール(悪玉) 60~119㎎/dl
HDLコレステロール(善玉) 40㎎/dl以上
中性脂肪(TG) 30~149㎎/dl

脂質異常症は、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。当院では、生活習慣の見直しと必要に応じた治療で、リスクを低減するお手伝いをいたします。心配があれば、まずはご相談ください。

血圧の異常

血圧の数値 基準値(A判定)
血圧 収縮期血圧:129 mmHg以下/拡張期血圧:84mmHg以下

血圧が高い状態が続くと、心臓や血管に過剰な負担がかかり、心筋梗塞/脳卒中/腎不全などの疾患を引き起こす可能性があります。

当院では、健康診断の結果をもとに、高血圧管理や治療方針を立てていきます。血圧に異常が見つかった場合、放置せずに専門医の診断を受けましょう

糖代謝の異常

糖代謝異常は、適切な対応を行わないと、糖尿病やその合併症を引き起こし、健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。特に放置すると、血管障害や臓器の機能不全が進行するリスクが高まります。

糖代謝の主な指標 基準値(A判定)
空腹時血糖 99㎎/dl
HbA1c 5.5

いとう内科クリニックでは、健康診断の結果をもとに、患者様一人ひとりに適した生活改善のアドバイスや治療プランを提案します。必要に応じて精密検査を実施し、糖尿病専門医への紹介など医療連携をして早期の治療を行います。糖代謝に異常が見られた場合、不安をそのままにせず、ぜひ当院にご相談ください。早期対応が健康維持の鍵です。 

肝機能の異常(肝機能障害)

肝機能異常を放置すると、肝炎の進行や肝硬変、肝臓がんなど、深刻な健康被害につながる可能性があります。肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、自覚症状が出にくいため、健康診断で異常を指摘された際には早期の対応が重要です。

肝機能の主な指標 基準値(A判定)
AST(GOT) 30U/L以下
ALT(GPT) 30U/L以下
γ-GTP 50U/L以下

肝機能障害の主な原因

肝疾患 原因
脂肪肝 肥満や糖尿病、飲酒に関連して肝臓に脂肪が蓄積。
ウイルス性肝炎 B型肝炎やC型肝炎などのウイルス感染。
自己免疫性肝炎 自己免疫の異常により肝臓が炎症を起こす
薬物性肝障害 一部の薬剤が肝臓にダメージを与える。

いとう内科クリニックでは、肝機能障害の原因を特定するために消化器内科での精査をお勧めします。原因に応じて、食事や生活習慣の指導、必要に応じた治療を実施します。また、進行した肝障害などは、速やかに専門医をご紹介するなど、最適な医療にスムーズに移行できるようサポートします。不安な点があれば、ぜひ当院にご相談ください。

血液の異常(貧血・赤血球・白血球・血小板の異常)

血液の異常は、体全体の健康状態に大きく影響を与える可能性があります。特に貧血や血球数の異常は、早期の診断と対応が重要です。

貧血

貧血の主な指標 基準値(A判定)
ヘモグロビン(Hb) 男性 13.1~16.3g/dl
ヘモグロビン(Hb) 女性 12.1~14.5g/d

貧血は、血液中のヘモグロビン(Hb)の量が低下している状態を指します。酸素を全身に運ぶ役割を担うヘモグロビンが不足すると、疲労感やめまい、息切れなどの症状が現れます。貧血の原因は多岐にわたり、鉄分不足による鉄欠乏性貧血が最も一般的ですが、慢性疾患や骨髄の異常、ビタミン欠乏なども原因として考えられます。当院では、健康診断の結果を基に貧血の原因を調べ、適切な治療を行います。

貧血以外の血球異常

白血球や血小板の異常がある場合も、体内で何らかの疾患が進行している可能性があります。これらの異常をそのまま放置すると、感染症や出血傾向など深刻な健康問題につながるリスクがあります。

血球の主な指標 基準値(A判定)
白血球数 3100~8900/μL
血小板数 14.5~32.9万/μL

血球異常の主な原因

血球異常 主な原因
白血球数の増加 感染症、炎症、ストレス、白血病など
白血球数の減少 ウイルス感染、免疫疾患、薬剤の副作用など
血小板数の増加 慢性炎症、鉄欠乏症、骨髄増殖性疾患など。
血小板数の減少 血小板減少性紫斑病、肝障害、薬剤性など。

いとう内科クリニックでは、血液検査で異常が見つかった場合、再検査や追加検査を行い、原因の特定を目指します。軽度の異常に対しては生活習慣の見直しや内服治療を提案し、進行が疑われる異常に対しては、早期に血液内科専門医を紹介し、適切な医療機関での治療をサポートします。

血液の異常は症状が現れにくいことも多いため、健診結果で指摘を受けた場合は早めにご相談ください。当院では、丁寧に解説しながら最善の治療を提供いたします。

腎機能の異常

腎機能が低下すると、体内の老廃物の排出がうまくいかなくなり、全身の健康に深刻な影響を及ぼします。特に腎不全や合併症のリスクを避けるためには、早期の発見と適切な対応が重要です。

腎機能の主な指標 基準値(A判定)
血清クレアチニン 男性 1.0㎎/dl以下
血清クレアチニン 女性 0.7㎎/dl以下
eGFR(推算糸球体濾過量) 60以上

腎機能低下の主な原因

腎疾患 主な原因
高血圧に伴う腎硬化症 高血圧が原因で腎臓の血管がダメージを受ける状態。
糖尿病に伴う糖尿病性腎症 長期間の高血糖が腎臓に負担をかけることで発症
慢性糸球体腎炎 腎臓の糸球体が炎症を起こす疾患。
膠原病や血液疾患に伴う腎障害 全身性エリテマトーデスや多発性骨髄腫など。

いとう内科クリニックでは、健康診断の結果や症状に基づいて腎機能の低下を診断し、以下の対応を行っています。

①生活習慣病に伴う腎障害

高血圧や糖尿病に関連する腎機能低下については、当院での治療・管理を通じて進行を防ぎます。

②慢性腎疾患や原因不明の腎障害

慢性糸球体腎炎や全身疾患に起因する腎障害の場合、早期に専門医をご紹介し、適切な医療機関での治療をサポートします。

③定期的なモニタリング

腎機能の経過観察が必要な場合は、定期的な血液検査や尿検査を実施し、状態の変化に迅速に対応します。

腎機能の低下は自覚症状が出にくいため、健康診断で指摘を受けたら速やかに医師の診察を受けることが大切です。不安や疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

尿の異常(尿潜血・尿蛋白)

健康診断で尿潜血や尿蛋白が陽性と判定された場合、腎臓や尿路に疾患が潜んでいる可能性があります。そのまま放置すると症状が悪化し、重篤な疾患につながるリスクがあるため、早めの診療が必要です。

尿検査の主な指標 基準値(A判定)
尿潜血 (‐)
尿蛋白 (‐)

尿潜血陽性の場合

可能性のある疾患 主な原因
生理的血尿 健康な人にもみられることがある一過性の血尿で、病的な原因によるものではありません。
尿路感染症 膀胱や尿道の細菌感染症による出血
腎炎 腎臓での何らかの炎症が原因で血液が尿中に混ざる状態。
尿路結石 結石が尿管を傷つけ、出血を引き起こす。

などの疾患が考えられます。これらを放置すると腎機能が悪化し、腎不全に至ることもあります。

尿蛋白が陽性の場合

可能性のある疾患 主な原因
生理的蛋白尿 病的な状態ではなく、正常な生理的要因で一時的に尿中に蛋白が検出される状態を指します
糖尿病性腎症 糖尿病が原因で腎臓の機能が低下する状態。
腎炎 腎臓での何らかの炎症が原因で蛋白が尿中に漏出する状態。
ネフローゼ症候群 臓のフィルター機能の障害で、大量の蛋白が尿中に出る状態。

などの疾患が疑われます。尿蛋白を放置すると、最終的には腎不全に進行するリスクがあります。

原因に応じて生活習慣の改善や薬物療法を行います。糖尿病性腎症など生活習慣病に関連する場合、当院で一貫して治療・管理を進めます。尿潜血や尿蛋白の異常は、早期発見と治療が鍵です。不安を感じた場合は、放置せずに早めに当院にご相談ください。患者様の状態に合わせた丁寧な診療を心がけています。

心電図異常

心電図異常は、心臓の電気的活動に異常が生じている状態を示します。自覚症状がない場合でも心臓病の兆候である可能性があります。一度しっかりと調べることで経過観察や治療の必要性を判断しましょう。

※心電図異常の判定は多岐にわたります。

不整脈の所見:たくさん種類があります。不整脈の種類・頻度により治療の必要性が異なります。

心房細動:心房が不規則に動く状態。脈の乱れや動悸が現れることがあります。

期外収縮:心臓の拍動が一時的に乱れる状態。頻繁に起きる場合、注意が必要です。

上記不整脈はよく健診異常でみつかる不整脈になります。不整脈は他にもたくさんあります。

心筋虚血を疑う所見:ST変化・T波異常など

心筋虚血とは狭心症や心筋梗塞など、心筋に十分な血液が供給されていない状態を示唆します。胸の圧迫感や痛みが典型的な症状です。

伝導障害:右脚ブロック・左脚ブロック・房室ブロックなど

房室ブロックや脚ブロックなど、心臓の電気信号が正常に伝わらない状態。進行すると心拍が遅くなり、失神や息切れを引き起こす場合があります。

心雑音

心雑音とは、聴診器で心臓の音を聞いた際に、通常は聞こえない異常な音が聞こえる状態を指します。心臓内の血液が流れる際に、心臓の弁や血管に異常がある場合に発生することがあります。心雑音は必ずしも病気を意味するものではなく、健康な方でも聞こえる生理的心雑音の場合もありますが、心臓病の兆候となる器質的心雑音の場合もあります。

心雑音の種類と主な原因

心雑音の種類 主な原因
生理的心雑音(機能性心雑音)

健康な心臓でも、聞かれることがあります。以下のようなケースが挙げられます。

・運動後

・妊娠中

・発育期の子供

器質的心雑音

心臓や心臓弁に何らかの異常がある場合に発生します。以下の疾患が原因となることがあります。

・心臓弁膜症(例:僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症)

・先天性心疾患(例:心室中隔欠損症、動脈管開存症)

・心筋症

心雑音自体は、色々な原因で聴取されます。心雑音=重大な病気を意味するわけではありません。ただし、以下のような症状がある場合は注意が必要です。

①動いた時の胸の圧迫感や痛み ②動悸や息切れ ③体重が1週間で2~3㎏増加して足がむくんでいる。

いとう内科クリニックでは、心雑音の原因を特定するための心エコー検査(心臓超音波検査)や心電図検査を実施しています。心臓専門医が診断を行い、適切な治療方針を提案します。心雑音の精査には心エコー検査が必須になります超音波検査は原則予約制になりますので事前に電話による受診相談(診療時間内のみ:075-532-5577)をお願いいたします。

生理的心雑音の場合は、患者様の安心のために丁寧に説明を行い、経過を観察します。

いとう内科クリニックでは、心電図異常や心雑音を認めた場合、

血液検査・胸部レントゲン・12誘導心電図、ホルター心電図、心エコー検査などを実施し、異常の詳細を確認します。結果に応じて不整脈や心筋虚血に対する薬物療法をはじめ、生活習慣の改善アドバイスを行います。必要に応じて循環器内科専門医として高度な検査・治療(冠動脈CTやカテーテル検査)を目的に連携病院へ紹介を行います。

心臓や血管の疾患は、早期発見・治療によって発症リスクを低下させることができます。心電図異常が指摘された場合、不安をそのままにせず、当院にご相談ください。丁寧に対応し、患者様の健康をサポートいたします。

よくある質問

Q1. 健康診断で「要経過観察」と言われた場合、すぐ受診する必要がありますか?

A1.「要経過観察」とは、現時点で大きな問題はないものの、健康状態を注意深く見守る必要がある状態を指します。例えば、血圧や血糖値が基準値をわずかに超えているケースです。症状がなくても医師に相談し、生活習慣の改善や注意点を確認することが大切です。また、定期的な検査で経過を確認することも重要です。

Q2. 異常値が基準値から少し外れている場合でも、受診するべきでしょうか?

A2.はい、基準値から少し外れている場合でも放置は危険です。特に、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)のリスクがある方は注意が必要です。軽度の異常でも、早期に対処することで動脈硬化や糖尿病の進行を防ぐことができます。気になる結果があれば、お早めにご相談ください。

Q3. 健診結果を持参すれば、その内容を確認してもらえますか?

A3.はい、健康診断の結果をご持参いただければ、当院で詳しく解釈し、必要な検査や次のステップについてご説明いたします。検査結果のコピーを事前にご準備いただくと、診察がスムーズに進みます。不安や疑問があれば、お気軽に医師にご相談ください。

Q4. 再検査が必要と言われましたが、どの程度急ぐべきですか?

A4.再検査の緊急性は、指摘された項目や異常の程度によって異なります。特に「要精密検査(D判定)」や「要治療(E判定)」が出た場合は、症状がなくても早めに受診することが大切です。放置すると症状が進行する可能性があるため、速やかに医師の診察を受けましょう。

Q5. 血圧が少し高いだけでも治療が必要ですか?

A5.血圧が少し高い状態でも、放置すると高血圧へ進行し、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まります。まずは生活習慣の改善(塩分控えめな食事、適度な運動、体重管理)を行い、それでも改善が見られない場合は降圧薬などの治療が必要になります。医師と相談し、早めの対策を心がけましょう。

Q6. 脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が高い)の場合、どのように対処すれば良いですか?

A6.脂質異常症は、食事の改善(脂質や糖分を控える)や運動習慣の導入で改善が期待できます。それでも数値が高い場合は、薬物療法が必要となることもあります。当院では患者様に合わせた具体的な指導を行いますので、ご相談ください。

Q7. 糖代謝異常(血糖値やHbA1cの異常)があると、必ず糖尿病になりますか?

A7.糖代謝異常は、糖尿病の予備軍ともいえる状態です。放置すると糖尿病へ進行するリスクが高まりますが、早めの生活習慣改善(食事療法、運動)で予防が可能です。必要に応じて薬物療法も行いますので、異常が指摘されたら受診をお勧めします。

Q8. 健診で「尿蛋白」や「尿潜血」が指摘された場合、放置しても大丈夫ですか?

A8.尿蛋白や尿潜血が陽性の場合、腎臓や尿路の疾患のサインである可能性があります。放置すると腎機能の低下や慢性腎臓病、尿路結石の進行につながることがあるため、早期の診察・検査が必要です。当院では追加検査や必要に応じた治療を行います。

Q9. 健診で「心電図異常」が見つかりましたが、症状がない場合でも受診するべきですか?

A9.はい、症状がなくても心電図異常は心臓病のサインである可能性があります。特に、不整脈や心筋虚血、伝導障害が疑われる場合は早期診断が重要です。当院では、心エコー検査やホルター心電図検査を実施し、詳しく評価します。

Q10. 健診結果の「肝機能異常」は、どのような病気が考えられますか?

A10.肝機能異常は、脂肪肝やウイルス性肝炎、薬物性肝障害などが考えられます。特に自覚症状が少ないため、放置すると肝硬変や肝臓がんへ進行する恐れがあります。精密検査には腹部超音波検査が必要ですので消化器内科の受診をお勧めいたします。原因に応じた治療や生活指導を行います。

いとう内科クリニックでは、健康診断後の不安や疑問に丁寧にお答えし、必要な治療や検査を提供しています。健診結果で気になる点がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。心臓専門医がしっかりとサポートいたします。

 

 

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