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肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌ワクチン:2026年度内容

定期接種で使用される肺炎球菌ワクチンの種類が変わります。

2025年度までの定期接種使用ワクチン:ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン:PPSV23)

2026年度からの定期接種使用ワクチン:プレベナー20(沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン:PCV20))

変更の根拠について:

① PCVとPPSVは免疫を得る仕組みが異なり、ワクチンに含まれる血清型に対しては、PCVの方がPPSVより高い有効性が期待できること、
② 2024年時点で成人の侵襲性肺炎球菌感染症の原因血清型に対するカバー割合が、両ワクチンで概ね同等程度だったこと、
③ 安全性には特段の懸念がなかったこと、
この3点を踏まえて審議会で議論され、定期接種ワクチンがPCV20に変更された、という整理です。つまり、単に「新しいから」ではなく、免疫学的な優位性が期待され、しかも実臨床での血清型カバーが大きく不利でなかったことが制度変更の直接の根拠です。

肺炎球菌ワクチンの種類

項目 ニューモバックスNP プレベナー20 キャップバックス(PCV21)
種類 23価ポリサッカライドワクチン(PPSV23) 20価結合型ワクチン(PCV20) 21価結合型ワクチン(PCV21)
予防できる血清型数 23種類 20種類 21種類
免疫の特徴 T細胞非依存性(免疫記憶が弱い) T細胞依存性(免疫記憶あり) T細胞依存性(免疫記憶あり)
接種方法 皮下注または筋注 筋肉内注射 筋肉内注射
接種回数 1回(必要に応じ再接種を検討) 1回 1回
定期接種での使用 ×(2026年度以降は対象外) ◎(京都市定期接種) ×(任意接種)
特徴 血清型カバーが広い(最多) 現在の標準ワクチン 成人の流行血清型に最適化
主な位置づけ 補助的・任意接種 標準(第一選択) 任意接種の選択肢

ワクチンの選び方の目安

  • 初めて接種する方(65歳以上の定期接種)→ プレベナー20を1回接種します。

  • より広い血清型カバーを希望される場合→ ニューモバックスNP(自費)を検討することがあります。

  • 個別に最適化した接種を希望される場合→ キャップバックス(PCV21)などを含めてご相談いただけます。


※これまでの接種歴や基礎疾患により、適したワクチンが異なります。
接種をご希望の方は、過去の接種記録をご持参のうえご相談ください。

 

65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種の考え方(第8版 2026年4月)参照

日本呼吸器学会/日本感染症学会/日本ワクチン学会 合同委員会

定期接種(公費) 任意接種(自費) 連続接種オプション 定期接種対象外
定期接種対象者(65歳の者など)
*60〜64歳で日常生活が極度に制限される程度の基礎疾患を有する者も含む
 
 
肺炎球菌ワクチンの接種歴はありますか?
 
 
 
なし
 
あり
 
未接種者
 
 
PCV20(定期接種・公費)
プレベナー20® / 1回・筋肉内注射
 
または(任意接種の場合)
 
PCV20(任意接種)
プレベナー20®
 
または
 
PCV21(任意接種)
キャップバックス®
 
 
連続接種も可(注意 #2)
PCV15(任意接種)
バクニュバンス®
 
1〜4年の間隔
 
 
PPSV23(任意接種)
ニューモバックス®NP
既接種者
 
 
定期接種の対象外
PPSV23またはPCV既接種者
 
1年以上の間隔を置いて
 
 
PCV20(任意接種)
プレベナー20®
 
または
 
PCV21(任意接種)
キャップバックス®
(注意#4:PCV13/PCV15/
PCV20接種後も
1年以上の間隔で接種可)
 
#1定期接種対象者が、定期接種によるPCV20の接種を受けられるよう接種スケジュールを決定することを推奨する。
#2PPSV23未接種者に対して連続接種をする場合には、PCV15→PPSV23の順番で行う。接種間隔は1〜4年以内が適切と考えられる。
#3PPSV23の再接種は原則として選択肢としない。
#4PCV13/PCV15/PCV20既接種者については、安全性の観点から1年以上の間隔でPCV20またはPCV21を接種することができる。
#5PCV20およびPCV21接種後のワクチン効果の持続は5年程度と考えられるため、免疫原性の観点からはPCV20あるいはPCV21接種後5年以降の再接種が必要と考えられる。しかしながら、現時点でPCV20およびPCV21接種後の再接種の免疫原性・安全性のデータはない。
出典:日本呼吸器学会/日本感染症学会/日本ワクチン学会 合同委員会
「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第8版 2026年4月1日)」

よくあるご質問(Q&A)

Q1. なぜワクチンが変わったのですか?

これまで使われていたニューモバックスNPから、プレベナー20に変更されました。これは、プレベナー20の方がよりしっかりとした免疫(体の防御力)を作ることが期待されるためです。現在は、より効果が期待できるワクチンとしてプレベナー20が標準となっています。

Q2. どのワクチンを受ければよいですか?

65歳の方の公費(定期接種)では、プレベナー20を1回接種します。その他のワクチン(ニューモバックスNP、キャップバックス)は、必要に応じて自費で接種できます。

Q3. プレベナー20とニューモバックスの違いは何ですか?

プレベナー20は、体に長く残る免疫を作りやすいワクチンです。ニューモバックスは、予防できる菌の種類が多いワクチンです。それぞれ特徴が違うため、必要に応じて使い分けます。

Q4. キャップバックス(PCV21)とは何ですか?

キャップバックスは、大人の肺炎球菌感染症に合わせて作られた新しいワクチンです。
公費の対象ではありませんが、自費で接種することができます。

Q5. 一度接種すればずっと効果は続きますか?

プレベナー20は、現在は1回の接種で完結するワクチンです。
ただし、体の状態やこれまでの接種歴によっては、今後の接種についてご相談することがあります。

Q6. ニューモバックスは何度も受ける必要がありますか?

基本的には何度も繰り返し接種するワクチンではありません。現在は、肺炎球菌ワクチンはプレベナー20を中心に考える方法に変わっています。

Q7. 以前にニューモバックスを受けていますが、どうすればよいですか?

接種した時期や種類によって対応が変わります。多くの場合は、一定の期間をあけてプレベナー20などを検討します。詳しくは接種記録をご確認のうえご相談ください。

Q8. ニューモバックスをもう一度受けることはありますか?

場合によっては検討することもありますが、一般的にはあまり行われなくなっています。また、短い間隔で再接種すると、注射した部分の腫れや痛みが強く出ることがあるため注意が必要です。

Q9. 副反応はありますか?

接種した部位の痛み、腫れ、発熱、だるさなどがみられることがありますが、多くは数日で改善します。まれに強いアレルギー反応が起こることがあります。

Q10. 他のワクチンと一緒に接種できますか?

体調やワクチンの種類によっては、同時接種が可能な場合があります。詳しくはご相談ください。

Q11. 接種時に持参するものはありますか?

これまでのワクチン接種記録(お持ちの方)**をご持参ください。接種歴によって、最適なご案内が変わります。

Q12. 予約は必要ですか?

はい、肺炎球菌ワクチンは予約制です。お電話または受付でご予約ください。

ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

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