冬の忘年会シーズンに注意!高尿酸血症を悪化させないための飲酒と食事のポイント
こんにちは、いとう内科クリニックです。
冬になると忘年会や新年会などで飲酒や食事の機会が増える季節です。しかし、この時期に注意しないと高尿酸血症や痛風発作のリスクが高まります。今回は冬場の飲み会で気をつけるべきポイントをご紹介します。
【冬の飲酒が高尿酸血症に及ぼす影響】
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アルコールと尿酸値の関係
- アルコールは肝臓で代謝される際、尿酸の排出を妨げる作用があります。
- 特にビールや発泡酒はプリン体が多く含まれており、尿酸値を直接上げる原因になります。
- 蒸留酒(焼酎やウイスキー)はプリン体が少ないですが、飲み過ぎると同様に尿酸排出を抑制します。
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脱水状態のリスク
- 冬場は寒さから水分摂取量が減少しがちです。さらに飲酒は利尿作用を持つため、体が脱水状態に陥りやすくなります。脱水は尿酸値を急激に上昇させる要因です。
【飲み会で気をつけたいポイント】
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飲酒量をコントロール
- 飲みすぎないよう心がけることが最優先です。目安として、アルコール度数5%のビールなら中瓶1本(約500ml)程度に抑えるのが理想的です。
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水やお茶を併用
- アルコールを飲む際には、合間に水やノンカフェインのお茶を摂取して脱水を防ぎましょう。
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おつまみ選びに注意
- 高プリン体食品(レバー、白子、エビ、イワシなど)は控えめにし、枝豆や野菜スティック、豆腐料理などプリン体が少ないメニューを選びましょう。
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締めの一品を工夫
- ラーメンやうどんなどの炭水化物は避け、野菜やきのこ類が入ったスープや鍋料理で締めるとヘルシーです。塩分制限も意識していただき、お汁はのまないなども意識してください。
【飲み会後のケアが重要】
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水分補給を忘れずに
- 飲み会後や翌朝には、しっかりと水や電解質を含む飲料を摂取して体内のバランスを整えましょう。
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休肝日を設ける
- 飲み会が続いた場合、翌日は飲酒を控え、肝臓と腎臓を休ませることが大切です。
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尿酸値のチェックを習慣に
- 冬場の定期健康診断や血液検査で尿酸値を確認し、異常があれば早めに医療機関で相談しましょう。
【忘年会シーズンを健康的に乗り切る】
高尿酸血症のリスクを意識しながら、上手に飲酒や食事を楽しむことが健康への第一歩です。この冬も、自分自身の体を大切にし、健康的な新年を迎えましょう!
いとう内科クリニック 伊藤 大輔