メニュー

~熱中症~まだまだ油断しないでください

[2024.09.12]

こんにちは、いとう内科クリニックです。9月に入れば暑さもおさまるかと期待していましたが、暑い日が続いています。

9月半ばではございますが、まだまだ注意が必要な「熱中症」について詳しくご紹介します。来年以降も参考にしていただければ幸いです

熱中症とは?

熱中症は、高温多湿な環境で体温調節がうまくいかず、体内の熱が適切に放散されない状態を指します。症状は軽度の脱水症状から重篤な意識障害まで多岐にわたります。

熱中症の予防と対策

①適切な水分補給

暑い日には、こまめに水分を摂取しましょう。特に、汗を多くかく場合は、スポーツドリンクや経口補水液(OS-1)は単なる水分補給だけでなく、必要な電解質も補給できますので非常に効果があります。

②涼しい環境の確保

エアコンや扇風機を活用して室内の温度を下げましょう。外出時には、日陰を歩く、帽子をかぶる、日傘を使うなどの対策が有効です。また、涼しい時間帯(朝早くや夕方)に外出することも効果的です。

③適切な服装

吸湿性・通気性の良い衣服を選び、体温の上昇を防ぎましょう。特に、汗をかいた後は早めに着替えを行い、清潔な状態を保つことが大切です。

④休憩

屋外での作業や運動の場合は、定期的に休憩を取り、体を冷やす時間を確保しましょう。休憩中に冷たい飲み物を飲みながら、涼しい場所でリラックスすることが重要です。

⑤食事管理

バランスの取れた食事を心がけ、特に夏野菜や果物を摂取することで、水分と栄養を補給しましょう。また、適度な塩分摂取も重要です。

熱中症の症状と対処法

熱中症の症状は段階的に現れます。初期症状として、めまいや立ちくらみ、筋肉のけいれんがあります。進行すると、頭痛や吐き気、嘔吐、意識障害などが現れることがあります。

・軽度(I度)

症状:立ちくらみ、めまい、汗が止まらないなど。 

対処法:涼しい場所に移動し、水分補給を行います。

 

・中等症(II度)

症状:頭痛、吐き気、倦怠感など。 

対処法:体を冷やし、水分補給を行いましょう。熱中症以外の症状か調べるのに病院へ行くこともおすすめします。

 

・重症(III度)

症状:意識障害、けいれん、深部体温が40℃以上になることがあります。 

対処法:すぐに119番通報し、救急車を呼びます。到着するまでの間、体を冷やすことが重要です。

 

・新しく分類された深刻な状態(Ⅳ度)

(最新の熱中症重症度分類:2024年7月8日、日本救急医学会は熱中症の重症度分類を見直し、新たに「III度の中でも特に重症とされる状態」を追加する方針を発表しました。)

症状:深部体温40℃以上かつ重篤意識障害が起こります。 

対処法:すぐに119番通報し救急車を呼びます。積極的な冷却が必要なので医療機器を使用し、急速な体温低下を図ります。             

 

熱中症かと思ったら

熱中症かな?と思ったら、以下の対策を速やかに行いましょう。大切なのは重症化しない・させない対応です

・涼しい場所へ移動

日光を避け、エアコンの効いた室内や日陰に移動します。

・体を冷やす

冷たいタオルや氷嚢を使って首や脇の下、太ももの付け根など大きな血管が通る部分を冷やします。

水分補給

水や経口補水液を少しずつ飲みます。

最後に

熱中症は予防が何より大切です。正しい水分補給、涼しい環境の確保、正しい服装、定期的な休憩を心がけ、熱中症から身を守りましょう。異常を感じたら速やかに対処し、必要に応じて医療機関を受診してください。

 

いとうクリニック内科は、皆様の健康を全力でサポートします。ご質問やご相談がありましたら、お気軽にご来院ください。今後も皆さまの健康を第一に考え、役立つ情報を提供してまいります。

東福寺駅から徒歩5分 京都市東山区いとう内科クリニック 院長伊藤大輔

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME