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冬に備えよう!新型コロナウイルスとインフルエンザの感染予防と外出制限について

[2024.09.25]

こんにちは、いとう内科クリニックです。

少しずつ肌寒い日が増えてきましたね。これからは、インフルエンザや新型コロナウイルスの感染リスクが高まる時期でもあります。今回は、新型コロナウイルスとインフルエンザに感染した場合、他の人にうつすリスクや、外出を控える期間の目安について詳しく説明いたします

新型コロナウイルスについて

・感染拡大の仕組み

新型コロナウイルス(COVID-19)は飛沫感染と接触感染により広がります。感染者が咳やくしゃみをした際にウイルスが空気中に拡散し、近くにいる人に感染します。また、ウイルスが付着した物に触れた手で口や鼻、目を触ることで、ウイルスが体内に入ることもあります

・新型コロナウイルスに感染した場合、どのくらいの期間外出を控えればよいのか?

令和5年5月8日以降(5類感染症に移行後)、新型コロナ患者は、法律に基づく外出自粛はもとめられません。外出を控えるかどうかは、個人の判断に委ねられます。一般的に発症日を0日目として発症後5日が経過し、かつ症状が軽快してから24時間経過するまでは外出を控えることが推奨されています。無症状であっても、検査で陽性となった場合には、検査日を含めて5日間は外出を避ける必要があります。発症後3日間は、感染性のウイルスの平均的な排出量が非常に多く、5日間経過後は大きく減少すると言われています。ウイルスに排出は、発症2日前から発症後7~10日間は持続すると言われています。

・学校保健安全法がによる新型コロナの出席停止期間

新型コロナウイルス感染症では「発症した後5日を経過し、かつ、症状が軽快した後1日を経過するまで」を出席停止期間とされています。(下図参照)

・新型コロナウイルス感染後の注意点

外出を再開する際、咳やくしゃみが残っている場合は、引き続きマスクの着用を徹底することが重要です。また、感染後も周囲の人々への配慮を忘れず、必要に応じて手洗いや消毒を行うことが感染拡大防止に役立ちます。

インフルエンザについて

・感染拡大の仕組み

インフルエンザも新型コロナウイルスと同様に飛沫感染と接触感染によって広がります。感染者がくしゃみや咳をすることで、ウイルスが飛び散り、近くの人がその飛沫を吸い込むことで感染します。また、ウイルスが付着した物に触れた手で顔を触ることで感染することもあります。

・インフルエンザに感染した場合、どのくらいの期間外出を控えればよいのか?

法律に基づく外出自粛はもとめられません。インフルエンザに感染した場合、発症後5日間、かつ解熱してから48時間が経過するまでは外出を控えることが推奨されています。特に高熱が続いている場合は、他の人にうつすリスクが高いため、十分な休養と療養が必要です。

・学校保健安全法による出席停止

インフルエンザでは「発症した後 5 日を経過し、かつ、解熱した後 2 日(幼児にあっては、3 日)を経過するまで」が出席停止期間となっています。(下図参照)

・インフルエンザ感染後の注意点

インフルエンザに感染した後は、体力の回復に時間がかかることが多いため、無理な外出は控えるべきです。また、体調が回復しても、しばらくはマスクの着用を心がけ、他の人への感染予防を徹底しましょう。

新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの共通する予防方法

1.マスクの着用

新型コロナウイルスもインフルエンザも、感染者が咳やくしゃみをする際に飛沫が飛び散り、周囲の人に感染させるリスクがあります。公共の場ではマスクを着用し、飛沫の拡散を防ぎましょう。

2.手洗い・消毒の徹底

ウイルスは手を介して体内に侵入することが多いため、外出先から帰宅したら必ず手洗いや消毒を行いましょう。アルコール消毒液を常に持ち歩き、適時手指の消毒を行うことも有効です。

3.ソーシャルディスタンスの確保

人が密集する場所では、できるだけ距離を保つようにしましょう。特に、感染が疑われる人との接触を避けることが重要です。

4.ワクチン接種

新型コロナウイルスやインフルエンザの感染予防には、ワクチン接種が効果的です。特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、重症化を防ぐためにも早めの接種を検討してください。

11月は気温が急激に下がり、体調を崩しやすい季節です。寒さが本格化するこの時期は、ウイルスの感染リスクが高まります。外出時にはしっかりと防寒対策を行い、室内では換気を心がけましょう。また、加湿器を使用するなど、適度な湿度を保つことで、乾燥によるウイルスの繁殖を防ぐことができます。

ワクチン接種はお早めに

新型コロナウイルスとインフルエンザは、症状が似ているため、区別が難しいことがあります。どちらも予防にはワクチン接種が重要です。いとう内科クリニックでは、インフルエンザワクチン接種を随時受け付けております。早めにご予約をお願いいたします。

まとめ

新型コロナウイルスとインフルエンザ、それぞれの感染リスクを理解し、適切な外出自粛の期間を守ることが大切です。自身の体調に気を配り、他者への感染を防ぐためにも、早期のワクチン接種や予防対策を徹底しましょう。寒い季節を元気に乗り越えるために、しっかりとした対策を行いましょう。

参考文献

(厚生労働省)新型コロナウイルス 療養に関するQ&A

(厚生労働省)新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)

(厚生労働省)インフルエンザ(総合ページ)

学校保健安全法の改定

治癒証明書の扱いについて

 

東山区いとう内科クリニック 院長 伊藤大輔

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