予防接種・ワクチン
シングリックス(帯状疱疹ワクチン)完全予約制 値段 22000/回 2回接種必要
帯状疱疹とは
『水痘・帯状疱疹ウイルス』が原因の病気です。日本人の90%が罹患しており体に潜伏しています。通常時は問題ないのですが、加齢・疲労・ストレスなどによって免疫機能が低下すると再びウイルスが目覚め、様々な形で発症します。80歳までに3人に一人が帯状疱疹に罹患すると言われています。一度発症しても約6%の割合で繰り返し発症することがあります。症状としては、痛みや痒みを伴う発疹でスタートし小さな水ぶくれに変化すると次第に数を増し、一部には膿がたまります。1週間ほどで水ぶくれや膿が破れてかさぶたになって3週間前後で皮膚症状治りますが、色素沈着や傷跡が残る場合もあります。また発症する部位によっては顔面神経麻痺・運動神経麻痺・聴覚障害・神経痛・視力障害などの後遺症を残すこともあります。
ご予約に関して(2023年10月2日より接種開始)
①来院してご予約 ②診療時間内に電話でご予約(07-532-5577)になります。
月曜日・火曜日をシングリックスの接種日としております(2023年9月)。
ワクチンが取り寄せになりますので、事前予約が必要です
予防接種料金:当日受付にて『現金』でお支払い下さい。クレジットカード不対応
・22000/回 ※ワクチンによる予防効果を得るためには2回接種が必要です。合計44000円
帯状疱疹ワクチンは2種類あります。当院では予防効果などを重視してシングリックスを採用しております。
シングリックスと弱毒生ワクチンの比較
シングリックス | 弱毒生水痘ワクチン | |
ワクチンの種類 | 不活化ワクチン | 生ワクチン |
接種回数 | 2回/筋肉注射 2ヶ月間隔で接種 | 1回/皮下注射 |
発症予防効果 |
50歳以上で97.2% 70歳以上で97.9% ※ZOSTER-006試験/ZOSTER022試験 |
60歳以上で51.3% |
神経痛予防効果 | 88.8% | 66.5% |
長期予防効果 | 10年後でも80%超持続 | 8年目で31.8%まで低下 |
副反応 |
注射部位疼痛・発赤・腫脹:81.5% 筋肉痛・疲労感:46.3% 発熱 18% |
水痘様発疹(1-3%)など |
費用 | 22000円×2回 | 当院では取り扱い無し |
帯状疱疹発症率 ZOSTER-006試験より
年齢 | 試験対象群の発症率 | 有効性 | ||
シングリックス群 | プラセボ群(薬無し) | |||
50歳以上 | 0.081% | 2.83% | 97.2% | |
年齢別 解析 |
50-59歳 | 0.085% | 2.46% | 96.6% |
60-69歳 | 0.093% | 3.46% | 97.4% | |
70歳以上 | 0.058% | 2.78% | 97.9% |
帯状疱疹後神経痛発症予防 帯状疱疹後神経痛発症数/帯状疱疹発症数の比較
・50歳以上(ZOSTER-006)プラセボ群 VS シングリックス群=18例/254例 VS 0例/9例
・70歳以上(ZOSTER-022試験) プラセボ群 VS シングリックス群= 28例/223例 VS 4例/23例
シングリックスの副反応(添付文書より)
接種後7日間に起こった主な副反応としては注射部位の痛み78%,赤み38%,腫れ26%。全身性の副反応では筋肉痛40%,疲労39%、頭痛33%,悪寒24%,発熱18%,胃腸症状13%と言われています。これは体の中で強い免疫を作ろうとするためと言われています。多くの副反応は3-7日以内に弱くなっていくと報告されています。
帯状疱疹ワクチンをお考えの方へ
シングリックスは非常に高価なワクチンです(22000円×2回)。
しかし帯状疱疹に罹患した場合、帯状疱疹後神経痛や視力低下や顔面神経麻痺などの後遺症に悩まされる可能性があります。慢性的な痛み・視力低下・聴力低下は人生の豊かさを損なう後遺症と考えます。後遺症に悩まされる可能性は低いですが、後遺症に悩む可能性をさらに下げる方法として帯状疱疹ワクチンを取り扱っております。
MRワクチン(麻しん・風しん混合ワクチン)(完全予約制) 11000円/回
各施設への実習前の抗体検査や抗体不足時のワクチン接種も対応しております。抗体検査は随時可能です(検査項目・検査方法は学校・企業によって異なるので必ず検査項目・検査方法がわかるものをご持参ください)。ワクチンは取り寄せが必要ですので完全予約制となっております。
クリニックから来院時のご協力のお願い
・複数の感染症が流行しておりますので来院時はマスクの着用をお願いいたします。
・感染予防の点から、混雑緩和目的に①事前予約②事前に予診票のご記入③接種部位(肩から上腕)を出しやすい服装での来院をお願い申しあげます。
・ワクチンのお支払いは現金でお願いたします。釣り銭切れが生じますと会計ができなくなり混雑の原因となりますので、お釣りの出ないように現金のご準備をお願い申しあげます。
予防接種を受けられない人
- 明らかな発熱のある人(38度を超える人)
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人
- 過去にワクチンの接種を受けてアナフィラキシーを起こしたことがある人。なお、ほかの医薬品投与を受けてアナフィラキシーを起こした人は接種を受ける前に、医師にその旨を伝えて判断を仰いでください。
- その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した人
- 生ワクチンを1か月以内に接種した人